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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

子どものアレルギー⑧ 気管支喘息~その②

2000年に、小児アレルギー学会が小児気管支喘息の治療・管理ガイドラインを作成し、その後も数年おきに改訂をおこなっています。

これに従い、重症度を判定し、重症度を評価することにより、それに対応した治療法が全国でおこなわれています。治療の主役は、年齢を問わず、強力な抗炎症薬であるステロイドの吸入薬や異なる機序を持つ抗炎症薬であるロイコトリエン受容体拮抗薬となっています。これによりコントロールが困難な重症例や死亡例が近年、著しく減少しています。

しかし、Quality lifeの観点からみると、喘息のため学校を欠席したり、体育の授業や部活動ができなかったりする児も多くみられています。小児期の喘息が大人になってどのような経過をたどっているかを示した報告によると、約半数は程度の差はありますが何らかの形で、成人しても喘息をcarry over(持ち越す)しており、治療という観点からもまだまだ十分ではありません。

特に、図に示すように、小児期に適切に治療が行われていない場合、高率に大人になっても喘息が改善せず、一生喘息と付き合ってゆかねばなりません。治療の目標は、長期的かつ最終的な治癒ということになりますが、日常の治療の目標は、完全な症状のコントロールです。そのために最近はとくに、軽症の状態から早期に介入する重要性が指摘されています。

(乳児の喘息に対する早期介入)
3才くらいまでの乳幼児はカゼをひいてもゼイゼイすることがあるので、必ずしも喘息の診断は容易ではありません。最近は、気道感染の有無にかかわらず、明らかな呼気性喘鳴を3エピソード以上繰り返した場合を乳児喘息としています。乳幼児の喘鳴がどのくらいの頻度であるかを調査したところ、5人1人は経験しており、このうちの8割が結果的に喘息の診断がなされていました。

ゼイゼイする頻度が多くなったり、症状が強くなってくる場合、まずロイコトリエン拮抗薬を、さらに効果が十分でない場合、ステロイドの吸入を開始します。乳幼児では一般に、ネブライザー吸入器を購入していただき、家庭で毎日1~2回吸入してもらいます。このように軽症の早い時期から抗炎症薬療法を積極的に行うことで、重症化することを防ぐことが可能となり、その結果、より早い治療につながるとされています。

子どものアレルギー気管支喘息 | 小児科コラム

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