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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

冬に流行する感染症 インフルエンザ④ 要点

冬の感染症の代表であるインフルエンザについて、これまで発生状況、異常行動、脳症について述べてきましたが、今回は特に 注意していただきたい点をまとめてみました。

インフルエンザの感染対策として、飛沫感染に対する咳エチケット、接触感染のおける手洗い(手指衛生)がもっとも重要となります。大人ではカゼ症状のみの軽症例や感染していても症状がない不顕性感染例も少なくために、学校や保育園、幼稚園では職員を含め、全員が咳エチケット、手指衛生を可能な限り積極的におこなうべきです。平成24年度の学校保健法の改訂により、出席停止期間が発症後6日間ならびに解熱後2日経過してから、となりました。保育園などもこれに順じています。この措置は、学校でインフルエンザの拡がりを抑えるのに大きく貢献しています。

インフルエンザワクチンは、現在小児の5~7割ぐらいが接種しているものと思われます。小児とくに乳幼児のワクチン接種のねらいは発症を阻止することよりも脳症などの重症化を防ぐことにあります。効果は接種してから6ヶ月くらい持続します。できるだけ年内に終わらせておくことが大切です。最近、いろいろな地域で小児のインフルエンザワクチンの接種における公的な接種費用の助成制度が拡がってきています。平成25年度から網走市でも助成が始まりました。他の市町村への広がりを期待するところです。

診断は、鼻腔ぬぐい液での迅速診断キットによりベットサイドで容易に10分以内で可能となっています。しかし病初期には検出できません。一般的に発熱後8~12時間くらいで陽性となってきますので、受診する際に考慮してください。

インフルエンザにかかると、服用している薬の有無、種類にかかわらず異常行動、言動を起こす可能性があります。 多くが「熱せんもう」といわれる状態で、一過性であり何事もなく改善しますが、

  1. 連続ないし断続的に1時間以上続く
  2. 意識状態の悪化
  3. 痙攣の合併がある場合は
  4. すぐ救急車で病院を受診する必要があります。

インフルエンザに対する薬の使用上の注意点

  1. タミフルは、10歳代の未成年者には異常行動との関連性が不明確であり、原則処方はしません。
  2. 39度以上の熱が出て、元気がなくぐったりしているような状態でしたら解熱剤を使用してもかまいません。
    その際、小児で使用できる解熱剤はアセトアミノフェンです。一般的にも小児での安全性が確認されているのは 『アセトアミノフェン』のみです。とくにインフルエンザの場合、アスピリン、メナフェム酸 (ポンタール)、ボルタレンは、脳症の誘発や重症化を招くことが明らかになっていることから使用は禁忌となって います。
    医師と相談して安全な解熱剤を使用することが大切です。

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