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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

冬に流行する感染症 ノロウイルスによる胃腸炎

寒くなってくると、いわゆる「おなかにくるかぜ」が多くなってきます。その原因のひとつがノロウイルスです。 ノロウイルスによる胃腸炎は、11月頃から流行し始め、春になり暖かくなってくると少なくなりますが、近年は 年間を通してみられています。

とくに最近、ノロウイルスによる集団感染が問題となっており、北見市周辺でも毎年、主に高齢者介護福祉施設 などを中心に数件発生しており、小学校での集団感染も報告されています。ノロウイルスに関しては、マスコミでも さかんに取り上げられるようになり、新聞紙上でも目にする機会が多くなっています。

今回は、注意するポイントを整理してみました。

①ノロウイルスに関して

カキなどの二枚貝などの内蔵に蓄積(必ずいるわけではありません)、85℃1分で死滅、潜伏期は24~48時間、 主に感染者の便から口に入ることで感染します。便中には1g中10億個も存在、感染力は強く、100個以下でも 感染するのでほんの少しの接触でも感染が成立します。

②症状

嘔気は大体24時間で改善しますが、下痢は1週間くらいは続きます。入院が必要になることは少なく、 感染しても症状が出ない人も多いようです(不顕性感染)。

③検査

少量の便を採取するだけでベットサイドで短時間で判定できるノロウイルス抗原迅速診断キットが開発され、 広く使用されてきています。しかし医療保険の適応となるのは3才未満の児に限られます。(3才以降は自費の 検査ですが費用は2千円程度です)。

④二次感染の予防

流水でよく手洗いすることが基本です。吐物は、素手で触れないように気をつけながら、ティッシュペーパー などでふき取り、ビニール袋にいれ、封をして捨てる。消毒用アルコールや逆性石鹸などは効かないため、 吐いたところなどは、塩素系漂白剤を使用しふき取り、30分くらいしたら水拭きをしておきます。(市販の塩素剤 の多くは濃度が5%なので、0.05~0.1%になるように50~100倍にうすめて使用、希釈の目安として、 500㎖のペットボトル1本の水に、ペットボトルのキャップ1~2杯の塩素剤を入れる)吐物や便で汚れた衣類 やシーツなどは塩素系の漂白剤につけて消毒した後、洗濯します。入浴はシャワーだけにするか、最後に入れる。 タオルは共有しない。症状がなくなっても、1週間から1ヶ月ほどウイルスの排泄が続くので、しばらくの間便の 取り扱いなどに注意が必要となります。

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