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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

溶連菌感染症

今回は、1年中みられ時に集団感染を起こす、身近な感染症である溶連菌感染症についてです。 溶連菌とは正式には溶血性連鎖球菌、一般的にA群β溶連菌と呼ばれる細菌です。いずれの年齢 でも発症しますが、5~15歳に最も多く、乳幼児には少ないとされています。

【発症】

発熱(38~40℃)と、のどの痛み、嘔吐などから始まります。かゆみを伴う赤い細かい発疹が 主に躯幹にでたり(この場合はしょう紅熱と呼ばれます)、舌の表面が苺のようなブツブツ (苺舌)になったりします。そのほかに頭痛、腹痛、頸部のリンパ節の腫れなどもみられます。 風邪と違って咳や鼻水などほとんどないのもこの疾患の特徴です。潜伏期間は、2~5日間です。

主に飛沫感染であり、急性期の兄弟間での感染率は25%とされています。

【検査と治療】

迅速診断キットを使用し、のどについた細菌を検出します。10分程度で容易に診断できます。 水分補給を十分に行なうこと、有効な抗生物質を7~10日間服用します。抗生剤服用後2週間 くらいで尿の検査(血尿の有無を調べる)を行ないます。

【経過】

抗生物質を飲むと1~2日で熱は下がり、のどの痛みも和らいできます。発疹がでた場合、急性期 をすぎて1週間ぐらいで手足の指先から始まる落屑(皮むけ)がみられることがあります。 家庭内での抗生剤の予防投与は、現在一般的には行ないません。しかし家庭内で症状が出た場合 は受診してください。

【合併症】

現在は少なくなりましたが、以前から心臓の弁に障害を起こすリウマチ熱や、急性糸球体腎炎の 原因とされています。症状が改善した後も長く抗生剤を飲ませることは大変かもしれません。 しかし溶連菌感染症は繰り返しおこすことがあり、また怖い合併症を起こさないためにも、 しっかりのどについた菌を除菌しておく必要があります。しっかり最後まで抗生剤を飲むことが 大切です。

【登園や登校について】

抗生剤を飲み始めると1~2日で解熱し、のどの細菌数もぐんと減ります。この段階で感染力は ほとんどないものと考えられています。解熱し、元気であれば登園・登校は可能です。

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