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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

子どもの予防接種(BCG)

現在、子どもに行われている予防接種の最近の話題などについて取り上げてみましょう。まず、BCGからです。日本で結核を発症する患者数は、2006年で26384人、死亡数は2296人で、これは米国の4倍にもなります。

小児の結核は、1960年の63325人から2004年には117人に減少していますが、結核性髄膜炎などの重傷例はいまだに少数ながら存在しています。結核は決して過去の病気ではなく、いまだに注意が必要な重要な感染症です。

BCG接種は、結核を予防する重要な手段ですが、その有効性については以前から様々な意見があり、特に通常の肺結核に対する予防効果を疑問視する向きがあります。
しかし、少なくとも乳幼児に起こりやすい血行性に広まる重症の病変(粟粒結核や結核性髄膜炎)の予防効果は広く認められています。

1974年から乳幼児期、小学校、中学校入学時にツベルクリン検査陰性の児に接種が始まり、その後0~3歳児に限定、そして2005年からは、乳幼児の重症結核を早期に予防する観点から「生後6ヶ月までに」「ツ反を行わず直接BCGを」接種することになりました。

なお新生児に行うと、先天性免疫障害がある場合深刻な副作用をおこす可能性があるため、生後3ヶ月を過ぎてから生後6ヶ月までの3ヶ月間で接種することになります。

BCGを接種すると通常の反応として、接種後2~3週で接種したところに赤いボツボツができて、小さくうみを持ったりすることがあります。4週間くらいすると、かさぶたができて治ります。

BCGで発熱することはまずありませんが、まれに接種した腕側のわきの下のリンパ腺が腫れることがあります(1%程度)。しばらく様子をみるだけで良いのですが、ただれたり、大きく腫れたり、化膿して自然に破れてうみが出てくるような場合は小児科を受診してください。

さらにまれな副作用ですが、接種後1ヶ月ころから全身に大小さまざまな紅斑や水疱がでることがあります。BCG菌の成分が血流で全身にばらまかれ、アレルギー反応を起こしたものと考えられています(皮膚結核様病変)。この場合も経過観察だけでは治りますが、ときに結核の化学療法を行うことがあります。

副作用ではありませんが、ツ反検査を行わないため、生後早期にすでに結核に感染している乳児にもBCGを接種してしまうことになります。この場合、接種直後(~2、3日)に局所に強い変化(ひどい発赤、はれ、膿胞形成:コッホ現象)をおこします。この場合は、結核にすでに感染しているわけですから、精密検査と治療が必要になります。接種後すぐに強い局所反応がみられ心配な場合は、小児科医にご相談を。

接種後2~4週間ころに、赤い針穴が数カ所ついていれば免疫は十分ついています。しっかりとつくようにBCGのスタンプは針が9針あり、2ヶ所押すのですが、これはかなり余裕をもってのこと、針のあとがいくつか見られれば心配ありません。

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