コリックと夜泣き new|北見の小児科医・院長が解説|秋山こどもクリニック
 

コリックと夜泣き new

コリックと夜泣き 更新

赤ちゃんが泣くと、「早く泣き止ませてあげたい」と心配になり、あれやこれやと試すものです。けれど、いつまでも泣き続けたり、突然激しく泣き出して手がつけられなくなったり、しかもそれが夜中だったら親はもうパニックです。

お母さん、お父さんを悩ませるこの過剰泣きは、生後2~4週に始まり夕方から夜半にかけて発作的・衝動的に泣く黄昏泣き(コリック)と、離乳期の後半から始まる夜泣きが大部分を占めているようです。

コリック(せん痛)の原因は、まだはっきりとは解明されていません。しかし最近では、赤ちゃん特有の激しい腹痛が関係している可能性を指摘されており、その背景には、腸内細菌のバランスが出来上がっていく過程が関わっていると考えられています。

こうした不安定な腸内環境を整えせん痛を緩和する方法として、母乳にも含まれる乳酸菌の一種「ラクトバチルス・ロイテリ菌」の効果が注目されています。ロイテリ菌には、悪玉菌やウイルスの増殖を抑え、赤ちゃんの腸内で善玉菌の働きを助ける作用があるとされています。現在は、このロイテリ菌を飲みやすい液状タイプにした薬剤「バイオカイヤ・チャイルドヘルス」も販売されています。赤ちゃんにも安心して与えることができるため、試してみる価値はあるでしょう。ただし、コリックは成長とともに自然に落ち着いていきます。泣くたびに優しく抱っこしてあやしたり、授乳したりすることで安心し、症状が和らぐことも少なくありません。一般的には、生後3~4か月頃までには自然に消失するとされています。

一方、生後6ヵ月頃から始まる夜泣きは、はっきりいって親たちの頭痛の種。大体2~3人に1人起こるとされています。古代エジプトのパピルスにも夜泣きを治す薬の処方が書かれていたそうです。そのくらい昔から親たちを悩ませてきたわけです。この夜泣きですが、治そうとあせるよりも、うまく付き合うことを心がけたほうが賢明のようです。夜中に目覚めて泣いた時は、ある時は抱き上げ、またある時はそのままに。おっぱいをふくませる、すこし外の空気に触れさせる、そんな付き合い方をしていると、いつのまにか落ち着いてくることが多いようです。夜泣きは、赤ちゃんが成長していく一つの過程だと考え、おおらかな気持ちで付き合ってあげてください。あの時は大変だったと懐かしく思い出す時がきっとくるはずです。

最後に怖い話…離乳期の赤ちゃんが、突然火がついたように泣き出し、なかなか泣き止まず、一度泣き止んでも再び火がついたように泣く、また嘔吐や血便を認める、このような場合腸重積という緊急を要する病気のことがあります。とにかくいつもと違う状態、「変だ」と感じた場合は、小児科を受診してください。

秋山こどもクリニック院長
執筆・監修
秋山こどもクリニック 院長
日本小児科学会認定 小児科専門医
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