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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

子どもの体格の評価

近年、都市型文化生活がもたらす健康障害が大人だけではなく、子どもにも拡がっています。成人に限らず小児でも肥満は年々増加しています。

その一方で、女の子はやせ願望が強いため、やせすぎの子どもが増えています。まず普通に成長しているかどうか、子どもの体格を評価してみることが大切です。

体格を評価する方法として、BMI(Body Mass Index)とローレル指数があります。
BMIは乳幼児のカウプ指数と同じです。BMI=体重(kg)÷身長(m)²(標準値は22)、
ローレル指数=体重÷身長(m)³×10(標準値は130)

幼児期後半からBMIは年齢や身長に関係なく一定の値となるのでスクリーニングとして用いられ、小学生からはローレル指数などもよく使用されてきました。

しかし、どちらの指数も、性別、年齢別の標準値が身長による影響を大きく受けるため、子どもの体格を評価する指数としては問題があることが指摘されており、最近はあまり使用されません。

成長曲線による評価
現在、個々の子どもの体格を正しく判定するためには、体重と身長の成長曲線から「肥満度」を検討することが最も良い方法とされています。

わが国では、子どもの身長と体重を長年にわたって定期的に測定してきました。
この豊富なデータの詳細な分析から、身長から算出された幼児期、学童期における年齢別の「標準体重」が決められました。

これをもとに、幼児の身長体重曲線(母子手帳に記載されています)ならびに学童用身長体重曲線が作成されました。

肥満度は、実測体重が標準体重からどの程度離れているかをパーセント表示したものですが、正確な標準体重がわからなくても、身長から体重を曲線上にプロットするだけで肥満度がどの範囲にあるかすぐわかります。

幼児期は、肥満度マイナス15~20%をやせ、マイナス20%以下をやせすぎ(高度やせ)、プラス15~20%を太りぎみ(軽度肥満)、プラス20~30%をやや太りすぎ(中等度肥満)、プラス30%以上を太りすぎ(高度肥満)としています。学童期は肥満度マイナス10~20%をやせ、マイナス20%以下を高度やせ、プラス20~30%を軽度肥満、プラス30~50%を中等度肥満、プラス50%以上を高度肥満としています。

成長曲線を使用し、身長、体重を継続的にプロットしてゆくことで、その時点の肥満や、やせの判定はもちろんのこと、体重と身長のバランスのとれた成長がなされているかどうか判断できます。保育園、幼稚園や学校の保健室などで、積極的な利用が望まれています。

なお乳児期は、身長と体重の相関が月齢によって大きく異なるため、身長から標準体重をわりだすことはできません。乳児期は今もBMIパーセンタイル(カウプ指数)が使用されています。

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