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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

子どものアレルギー⑪ ペットとアレルギー②

⑤アレルゲン対策

まずペットをできるだけ患者から隔離します。屋外の飼育か、室内であっても部屋を限定して寝室には入れないようにしましょう。 動物アレルゲンは粒子が細かく、空気中に漂っている時間が長いため、隔離するだけでは効果は限られています。環境中のアレルゲンを 減少させるためには徹底的な環境整備が必要となります。ネコやイヌを洗っても、皮膚のアレルゲンは3、4日で元の値になって しまいます。そこで週2回のシャンプーが必要となりますが、ペットにとっては皮膚炎をおこすことがあり頻回の洗浄は勧められません。

集中的に床や壁の掃除をすることで、徐々に室内のアレルゲンが減少します。とくに壁に付着したアレルゲンには拭き掃除が有効です。 カーペット、クッション、布製ソファの除去や家具の配置などにも注意します。可能ならばペットを手放すのが一番ですが、家族同様 のペットを簡単に手放すことができないのが実情です。しかし環境の整備をおこなっても症状がコントロールできない場合は、ペットの 飼育を再検討してもらうしかありません。

抗アレルギー薬などの治療は、効果が一時的であり一般的には期待できません。

⑥新たに動物を飼育する場合の注意点

あきらかに動物アレルギーがあるのに、新たにペットを飼い始める人はいないと思います。

問題は、動物アレルギーはないが他のダニなどに対するアレルギーがある場合です。アレルギー体質であれば、動物を飼い始めると、最初は 大丈夫でも次第に感作され、ペットアレルギーになることは少なくありません。また特に室内飼育では、動物アレルゲンだけではなく、ダニ などのアレルゲンも多くなります。したがって飼い始めないことが重要です。

もちろんすべてのアレルギー体質のお子さんが、動物アレルギーを発症するわけではありません。ご家族によって、ペットに対する価値観 はさまざまです。アレルギーになったからといって、簡単にかわいいペットを手放せるものではないこと、将来を予測することのむずかしさ を考慮し、よく話し合いましょう。

一方で、イヌやネコの飼育が、喘息やアトピー性皮膚炎の発症予防に効果的をいう報告があります。しかくその多くが欧米からのもので、 日本と比較してペットの保有率が高く、環境中のダニ抗原量が低いという背景があり、人種差もあります。日本でのさらなる検討が必要と 思いますが、一般にアレルギーがある場合、ペットの飼育はお勧めできません。

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