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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

低身長①

お子さんの大きい、小さいとくに「小さい」ことはとても気になるものです。子どもの発達、発育に個人差はつきものですが、とくに身長の発達には大きな個人差があります。

しかし、今はちっちゃいけれどそのうちきっと伸びてくるのでは、と楽観的に見るのも問題です。ご両親が他の子と比較して極端に小さいなと感じる場合や、どんどん差が開いてきていると感じられる場合は注意が必要です。

【低身長とは】

保育所、幼稚園や学校で測定した身長を成長曲線に当てはめて、

  1. 同じ年齢の平均身長よりマイナス2SD(標準偏差)より低い場合(身長のSDスコアーがマイナス2SDより低い子どもは、全体の2.3%、すなわち子ども100人の中で、身長が前から3番くらいまでが相当します)。
  2. 年間の成長速度がとても遅い子ども、年間の身長の伸びが4㎝以下(どの年齢でも年間4㎝未満しか伸びない場合はSOSのサインです)。

【原因】

低身長の原因は様々ですが、その原因の多くは遺伝や体質的なもので、ホルモンの分泌異常などの病的なものではないことが圧倒的です。

病的な低身長で、現在成長ホルモン治療の対象となるものは、
  1. 成長ホルモン分泌不全性低身長症
  2. ターナー症候群(染色体異常)
  3. プラダー・ウイリー症候群(染色体異常)
  4. 軟骨異栄養症(長幹骨が骨化しない全身的な骨系統疾患)
  5. 慢性腎不全に伴う低身長、の5疾患です。ホルモン治療の適応となるのは、病的と診断される低身長の10~15%といわれています。

受診時期

お子さんの身長が小さいことを心配されて、小児科を受診されることはよくあります。その多くが成長障害とは考えられない、体質的に小柄な、健康なお子さんです。しかし治療が可能なのに受診が遅れたために、十分な効果があがらない場合もあります。

低身長は成長速度が遅いわけですので、発見が遅れれば遅れるほど標準的な身長との差は開いて、せっかく治療しても標準の身長にはなかなか追い付けなくなります。

2次性徴が発現すると、骨端線が閉鎖し骨の成長が止まってしまい、十分な治療効果が望めなくなります。低身長を心配されるようでしたら、少なくとも10歳くらいまでには、小児科医にご相談ください。なお成長曲線は、保健センターや小児科診療所などで簡単に手に入れることができます。

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