赤ちゃんの泣き new|北見の小児科医・院長が解説|秋山こどもクリニック
 

赤ちゃんの泣き new

赤ちゃんの泣き 更新

最近の小児科は「ソフト小児科」といわれます。戦後80年が過ぎ、この間子供をとりまく衛星環境は、飛躍的に改善しました。それとともに小児科医の役割も変わり、それまでの重篤な感染症との闘いから、いわゆるソフトサインへの対応や、健康診断、予防接種などの保健医療、さらに子供の生活や発達にかかわる多様な疑問に答えることなどが、小児科医の大切な仕事として重要視されています。

「ソフトサイン」、これは直接には命にかかわらないとしても、見逃すわけにはいかない小さな異常であり、お母さんお父さんにとって心配の種になるサインと理解してください。これからしばらくは、いろいろな「ソフトサイン」について述べていきます。今回は、赤ちゃんの専売特許、『泣く』ということについて少し考えてみましょう。

泣く子はよく育つと昔からよくいいます。しかしご両親からは、「赤ちゃんは泣くのがあたりまえだと覚悟していたが、1日中訳もなく泣いてばかりいて、ノイローゼになりそうだ、、」という悩みをよく聞きます。いったい赤ちゃんはどのくらいの時間泣いているのでしょう?

乳幼児における神経機能発達の研究で有名なブラゼルトンという人がいます。その人の研究によると、乳児の泣いている時間の合計は、生後間もない頃で1日あたり約1.8時間、生後6週までは増加傾向示して2.8時間となり、その後は減少して生後12週には平均0.4時間になるということでした。

生後1ヶ月半の赤ちゃんは、1日のうち3時間も泣いているのですね。この時期寝ている時間は14~15時間くらいあるので起きている時間の1/3くらいは泣いていることになります。まさに赤ちゃんは泣くのが仕事といっていいのでしょう。あまり神経過敏にならずにゆっくり対応していきましょう。

生後3ヶ月を過ぎて、1日3時間以上泣く日が1週間のうち3日以上あるとき、「過剰泣き」としている場合が多いようです。

次回は過剰泣き、特に3ヶ月仙痛(コリック)と夜泣きについて話します。

秋山こどもクリニック院長
執筆・監修
秋山こどもクリニック 院長
日本小児科学会認定 小児科専門医
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