こどもとスマホその④ スマホと睡眠障害(前編)
こどもとスマホその④ スマホと睡眠障害(前編)について
子どもの睡眠時間は、年々短くなる傾向があり、先進国の中で日本の子どもはもっとも睡眠時間が短いとされています。スマホの爆発的な普及に伴い、様々なスマホ使用に伴う健康問題が指摘されていますが、その中でも特に懸念されているのが睡眠障害です。
2014年、文科省は全国の小、中、高校生2万人を対象とした「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立などとの関連性に関する調査」を行っています。図に示すように、スマホを使用する時間が長いほど就寝時間が遅くなり、寝る直前までスマホを使っている頻度が高くなるほど起きるのがつらいと感じる子どもが多いことがわかりました。
さらに就寝時刻が遅い子どもほど、自分のことが好きと回答する割合が低く、なんでもないのにイライラすることがあると回答する割合が高くなっています。
厚労省は2018年、8項目からなる「未就学児の睡眠指針」を発表しています。
その中で3項目をスマホやタブレットなどの情報通信機器の使用に関する注意、とくに就寝前には光を発する電子機器を使用しないことが望ましいとしています。
未就学児の睡眠指針「子どものより良い睡眠のためのポイント」
- 安全な睡眠環境
新生児期〜乳児期は体の機能が発達していく課程。安全な睡眠環境の確保を - 保護者の睡眠習慣
保護者の睡眠習慣が子どもにも影響するので注意を - 保護者の情報通信機器使用
子どもの使用につながり、睡眠にも影響する。保護者自身の使用状況のチェックを - 光と情報通信機器使用
寝床につく前は、明るい光は浴びないよう注意を - 子どもの情報通信機器使用と睡眠
機器の使用開始年齢、子どもの生活の中での位置づけを考えよう - 昼寝と夜間の睡眠
昼寝は年齢とともに必要度が低下。必要以上の昼寝は、夜の睡眠を妨げる - 就学が近づいた時期の睡眠
就学が近づいたら、学校のスケジュールに合わせて調整を - 睡眠の病気
睡眠中の異常は病気の可能性も。気になる場合はかかりつけ医、専門医に相談を
執筆・監修
秋山こどもクリニック 院長日本小児科学会認定 小児科専門医
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