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北見小児科医師が書いた子育てアドバイス

子どもの予防接種 水痘ワクチン

水ぼうそう(水痘)の感染力は、はしか、百日咳に次いで強く、1人の患者から周囲の人に感染させる人数は約10、家族内発症率は80~90%とされています。

年間約80万人が罹患し、年齢は小学校入学前の小児がほとんどであり、かつては3~4歳がピークでしたが、最近は1~2歳がピークと低年齢化しています。

水痘ワクチンは、日本で開発されたワクチンです。
1974年、阪大微生物研究所の高橋理明らが世界に先駆けて開発し、日本では87年、アメリカでは95年に接種が開始されました。

日本で開発された水痘ワクチンは、WHOが認める世界で唯一のものとなり、2006年には世界80ヵ国で1600万人がその恩恵を受けています。ワクチンに使用されているウイルス株は、岡という名前の水痘患者児から抽出されたもので、この株(Oka株)を継代培養されたものが現在も使用されています。

水痘ワクチンは、発熱などの副作用がほとんどなく安全性の高いワクチンです。抗体陽性率は高く、効果の高いワクチンです。

わが国では、水痘の流行が常にみられるため野生株による不顕性感染(ブースター効果)がワクチンの免疫効果を長期間維持させています。しかし水痘ワクチンを受けた人の一部に、水痘にかかってしまうことがあることがよく知られています。

報告によって接種後罹患率は6~34%とされています。この場合発疹が数個のみでひどいかさぶたにもならないことが多く、ほとんどがとても軽く経過します。また水痘患者との接触後72時間以内にワクチンを接種することで、発症を阻止することが可能とされています。

米国では2回の定期接種となっていますが、さらに最近は、帯状疱疹予防用の水痘ワクチンが高齢者に勧められています。

水痘ワクチンは任意接種であり、現在日本では接種率は30%前後とされています。
この接種率では水痘患者の発生を抑えることはできません。水痘を排除するためには90%以上の高い接種率を維持することが必要とされます。

接種率を上げるには、定期接種とし、公費による無料での接種が必要となります。定期接種化された場合の医療経済上の効果は多大であり、現在定期化に向けての検討がなされており、近い将来実現されるものと思われます。

H26年10月から定期接種となりました。1才~3才未満は、3ヶ月あけて2回の接種となります。

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